三千院は、京都洛北の大原に位置する天台宗の門跡寺院です。
最澄が8世紀に延暦寺を開いた際に、比叡山に結ばれた草庵が起源となっています。度重なる移転の後、1871年に現在の地に落ちつきました。
大原は「声明」と呼ばれる仏教音楽の発祥の地です。そのなかで三千院は大原の里を望む高台にあり、代々皇子・皇族が住職を勤めてきました。境内には、さまざまな堂宇が立ち、森林と山に囲まれたのどかな山里に調和した景観となっています。本尊は、最澄作と伝わる「薬師瑠璃光如来」です。その秘仏が鎮座する宸殿では、声明が現在も伝授される道場となっています。
三千院の玄関口へ向かう参道は、両側に木々と紅葉で覆われています。
三千院の玄関口である御殿門は、高い石垣に囲まれ、城廓、城門を思わせるような構えとなっています。
その石組みは、城廓の石積み技術などで名高い近江坂本の石工が積んだもので、近江坂本城は明智光秀の城でした。自然石を使った石組みは頑強でかつ美しく、時を経ても崩れないといわれています。
この御殿門を潜り、案内の順路に沿って拝観しまう。豊臣秀吉が建てたとされる風格のある客殿(お客さんを迎える建物)に入ると、そこから見える一つ目の庭園が、聚碧園です。客殿の縁側から、さまざまな角度でこの庭園を鑑賞することができます。
江戸時代の茶人・金森宗和が修築した庭は、小さな清流が流れ、せせらぎの音が響きわたっています。客殿の縁側に座り、お茶とお菓子をいただきながら、苔が美しい静かな庭園を見ていると、ついつい時間を忘れます。
この聚碧園を過ぎ、風情のある回廊を歩いて、階段をあがったところにある建物が宸殿(法儀を行うところ)です。この縁側から見えるのが、二つ目の庭園、有清園です。宸殿から本堂の往生極楽院に通じる池泉回遊式庭園の友清園は、杉木立の下に青々とした苔が広がり、わらべ地蔵が点在します。
青苔に杉や檜などの立木が並び、山畔を利用して上部に三段式となった滝を配し、渓谷式に水を流して池泉に注ぐようになっています。
宸殿から有清園を抜けると、向こうに見えてくるのが往生極楽院と呼ばれる本堂です。そこへ続く参道の景観は、紅葉と散りモミジが美しいです。
朱雀門は、往生極楽院の南側にある朱塗りの小さな門で、昔、極楽院を本堂としていた頃の正門にあたります。現在開扉は行われておりません。
表参道からの三千院境内紅葉は鮮やかです。
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