今回、弊社が主催します国家通訳案内士勉強会の第1回開催、世界遺産高野山から熊野古道、熊野三山の旅の研修会を終了しましたので、その体験しました内容をご紹介します。

その前に今回、和歌山ツアーに際し、ご指導くださりました、国家通訳案内士グループの和歌山でご活躍されています。WAK-GUIDE 代表 細川さん、清水さん、 大変お世話になりましたことをこの場を借りて御礼申し上げます。関東にお越しの折は、私共がホストさせていただきます。

さて、和歌山は、古代の神々が降臨した聖地熊野、神武天皇東征の伝説(八咫烏と那智の滝)、空海真言密教の聖地高野山、古代巨大地層隆起による壮大な自然景観とその恩恵としての温泉リゾート地などが織りなす壮大なテーマパークが形成された素晴らしい観光地でした。
和歌山、奈良、三重にまたがる紀伊山地は、古代から自然信仰の対象で、厳しい山岳修行の場所でした。今回は、3か所の山岳霊場(高野山、熊野三山、吉野・大峰)の内、高野山、熊野三山を巡ります。
以下、4日間の勉強会で得られた内容を順次ご紹介してまいります。

1日目:
概略旅程:新神戸駅スタート= 高野山(壇上伽藍) = 高野山(聖地奥之院への参道) = 高野山(奥之院:燈籠堂)=龍神温泉(泊)
<詳細のご紹介>
高野山:約1200年前に空海が開いた真言密教の聖地は、標高約900mの周囲を山々に囲まれた平地で、その平地がお椀状になっていて、また水を吸収しにくい地質のため、豊かな水の恩恵が受けられます。この日本でも稀な天空地区を天才空海が見出して、聖地としました。
(高野山宗教都市の街並み)
現在、ここに約2300人が生活しており、その内僧約600人が僧侶として、この空海の聖地を守っています。

(大門)
高野山への参道から登ってきて、最初に辿り着くのがこの大門です。ここが高野山宗教都市の入り口となります。 日本最大級の山門で、金剛力士像が両側に配置され、この場所が一町石となります。

(壇上伽藍)
最初に諸堂が建立された真言密教道場の中核の場所で、大門から一段高くなった場所にあり、19の建造物があります。)
1. 中門
1843年の大火から172年ぶりに再建され、四天王像が安置されています。

2. 金堂
高野山の総本堂として、重要な行事がここで行われます。

3. 六角経蔵
鳥羽上皇の奥方が、鳥羽上皇の供養のために仏教の経典5000を自筆で書き写して、ここに収めています。 下段の杖を押して一周すれば、この仏教の経典全部を唱えたことになると言われています。

4. 西塔
この多宝塔は、根本大塔と一対をなし、1834年に再建されました。

5. 御影堂
このお堂に空海の弟子が描いた御影が祀られています。下記右の写真の木の柱は、一部燃えた痕跡があり、火災の火がここまで 迫っていたことを示しています。高野山は、過去幾度となく火災が発生しました。その教訓を生かし、この御影堂の周囲に強力なスプリンクラーが設置され、火災発生時にはこの御影堂を守ります。

6. 三鈷の松
空海が日本で密教を広める聖地をこの松が示したとの伝説がある木です。松葉が3本の葉がまれに見つかり、それを御守りにする人が多くいます。

7. 根本大塔
真言密教の根本道場として建立された日本で最初の多宝塔です。この塔の中には、空海の仏教に対する思い、考えを図解した両界曼荼羅(胎蔵界曼荼羅:真中のエネルギーから四方八方に広がる物質的な世界、金剛界曼荼羅:9個の絵柄の中心の上に大日如来を配置した時間と精神の世界)と、この二つの世界の融合を表す4個の仏像が、大日如来の周囲に安置されています。 この塔は真言密教のシンボルで、ゼロ町(起点)となっています。

(聖地奥之院への参道:一の橋から御廟まで約2km)
仏教の教えで、お釈迦様の死後56億7千万年後に、弥勒菩薩が人々を救済するために現れるとなっており、その3か所の内の一つがこの奥の院と言われています。その際、空海が弥勒菩薩と一緒に現れるため、武将や一般庶民まで墓に入って、空海に会うことを期待しているように思われます。 一の橋から御廟へ続く参道には、それらの人々の墓碑や供養塔が20万基、庶民の小さな供養石を含めると100万~200万基あると言われています。
1. 奥之院へ続く参道と一の橋

2. 参道の両側の歴史的戦国武将の墓碑
a. 武田信玄

b. 石田三成

c. 明智光秀

d. 豊臣家

e. 織田信長

3.その他、参道両側の供養塔
g. 一番石(徳川秀忠の奥方墓碑:高さが6.6mあり、奥之院で最大)

h.姿見の井戸
水面をのぞいて自分の姿が見えなければ、3年以内に命がなくなるという言い伝えの井戸

k. 弘法大師に似た化粧した地蔵

l. あじみ地蔵
空海は永遠の禅定に入って、今も人々を見守っているとされており、現在も僧侶が1日2回、御供所で調理された空海のための食事は、御供所を出発して、御廟橋を渡り、燈籠堂へ運びます。その際、一旦おじみ地蔵に供えられてから、燈籠堂へ運ばれます。

m. 東日本大震災供養塔

n. 阪神淡路大震災供養塔

3. 燈籠堂
空海の御廟を礼拝 御廟橋以降の空間は、空海の御廟のある弘法大師信仰の聖地のため、この空間での写真撮影は禁止されています。 燈籠堂は、空海御廟を礼拝するためのお堂で、堂内には白河上皇が献じた“消えずの火”と呼ばれる灯明が1000年以上燃え続け、 2万基以上の献灯が輝いています。


弊社 Japan Van Toursは、国家資格を有する全国通訳案内士が、お客様にご同行させていただき、各観光地のご説明をさせていただくと同時に、 移動用車両をご用意させていただき、また旅館・ホテル・昼食・宴会などの各種手配を含め、お客様のお手がかからない、旅行会社としての一貫体制を構築させていただいております。弊社をご利用いただければ、プライベート感があり、自由度のある旅行を体験いただけると確信しております。 弊社のツアーは、少人数2~3人タイプ、4~7人タイプ、8~15人タイプと幅広くご選択いただくことが可能です 上記各訪問地の中から、ご希望の内容をご選択いただき、お客様にとって最適なツアーを構築させていただきます。
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